西宮市

幕末黒船来襲に備え勝海舟の進言で建設西宮市の砲台跡2つ

西宮砲台外観

幕末、大阪湾を諸外国の攻撃から守るために、江戸末期に幕府が勝海舟の意見を取り入れて
大坂湾岸にいくつか砲台をつくりました。

現在では砲台跡の中では、神戸市兵庫区にある今でも内部が見学できる
『和田岬砲台』が良く知られていますね。

西宮市にも、中の見学はできませんが『西宮砲台』と記念碑だけが残る『今津砲台』の
2つが建設されています。

ただ、西宮の砲台に龍馬は来ていないようですね。そういった史料は探せませんでした-_-;

西宮砲台

西宮砲台砲眼西宮砲台案内板
西宮砲台 

西宮砲台は、文久3(1863)年に着工し、慶応2(1866)年に約4年の歳月をかけて完成しましたが、
空砲を試しに撃ったところ、煙が砲台の内部に充満してしまい使い物にならなかったそうです^^;
ま、完成直後に明治維新となったので実際に使われることもなかったんですが…

高さが12m、周囲は53mある大きなもので、大砲で四方を狙えるよう砲眼11個と窓が1つあります。
内部は明治17年に火災で燃えてしまいましたが、昭和49年から修復工事がおこなわれました。
残念ながら、その内部は見学することはできません。

この砲台は国の重要文化財に指定されています。

西宮砲台御前浜公園
西宮砲台

砲台は現在の西宮マリーナのすぐ近く、御前浜公園の左端に金網の柵に囲まれて
ポツンとありました。

この公園のすぐ後ろにはマンションがいくつも建っているし、
金網に囲まれているので間近に見ることもできず、
しみじみと歴史を感じるという空間には程遠い感じでしたね^^;

そして、砲台のことなど眼中にないような感じの近所の人でしょうか、
散歩したりスポーツを楽しんでいるのが、時代の移り変わりを感じます。

ただ、砲台の前には砂浜があり、当時はこの砂浜から見る景色は、
工場や建物にさえぎられることなく遠くまで見渡せたんだろうな…
とちょっと感傷に浸ってしまいました^^

今津砲台

今津砲台記念碑今津砲台案内板
今津砲台跡 

今津砲台は、西宮砲台と同じ時につくられました。
この砲台も完成後明治維新とともに使われることなく終わってしまいました。
さらに民間に払い下げられて大正4(1915)年に解体されてしまったんですね。

今では砲台で使われた石の一部を利用した記念碑があるだけとなっています。

ここは近くにグランドはありますが、記念碑のあるところはほとんど人も来ないようで
さみしい感じがします。

今津灯台

今津砲台とは直接関係はありませんが、砲台の川を挟んだ対岸に『今津灯台』があります。

この灯台は、文化7(1810)年に地元の酒造会社、大関酒造の長部家5代目長兵衛によって
つくられた200年以上の歴史をもつ日本最古の現役の灯台で、
西宮市の指定重要有形文化財に指定されてもいます。

砲台がつくられた幕末の時代にも、海に向かって毎日灯りを灯し続けていたんでしょうねぇ。
木造の外観に風情を感じますね^^

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